ヨーロッパ歩き始め・91夏 Le premier voyage en Europe
9.アルル(Arles)、南仏の陽光とローマ遺跡の町
闘技場から見たアルルの町とローヌ川 青空とまばゆい陽光、まだフランスに来てから気持ちの良い青空を見たことがなかったが、アルルの町を歩いていたら雲がとれ、いつの間にやら青空から陽光降りそそぐ、心の中でどこか待ちわびていた天気になった。プロバンス地方のアルルはローマの遺跡が多い町。アルルの駅前には例によって何もないが左手の市街の方へ歩いていくとまずカヴァルリ門が町の入口として迎えてくれる。門をくぐって石づくりの家々の間をまっすぐ行くとそこにローマ時代の闘技場がある。闘技場の上まで登って外を眺めると乾いた赤茶色の屋根の続くアルルの街並みの向こうにすぐローヌ川が見える。川の流れを見ていると時間の流れが急にゆっくりになったように感じた。
ローマ闘技場の入口 先程の闘技場を出ても、古代劇場に共同浴場跡、穏やかな空気と時間が流れるサントロフィム教会にその回廊、町もそれ程大きくないし、遺跡や教会が近くに固まっているので慌てることなく町を歩くことができる。途中から日差しも出てきて、ローヌ川沿いをちょっとばかり散歩しても気持ちがいい。川沿いの広場でペタンクに興じるおじさんたちを横目に眺めた川の向こうに沈んでいく夕日は本当に美しかった。夜は闘技場近くの安そうなレストランで(でも観光客相手だろうけど)けっこう久しぶりにお腹いっぱいになるくらい食事をした。ワインも頼んであわせて68Fしたけど、分量もたくさんでけっこうおいしかった。でも、何食べたか忘れてしまったけれど。確か魚料理だったような気がするけど、南仏らしくオリーブ油を使った・・・。
(左)共同浴場跡を歩いていたら、抜けるような青空があっという間に廃墟の上に広がった。 (右)サントロフィム教会の回廊。静かな時間が流れる。
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