Tunisian Blue
似非ヴァカンス in チュニジア '99 [3]


アントニヌスの共同浴場跡。(見えないけれど)左手の高台に大統領官邸があったりする。

チュニジアといって、まず頭に浮かぶ地名はカルタゴかな。世界史の教科書にも必ずその名を刻むカルタゴだが、現在その遺跡は、ほとんどが、ローマ人が3度に渡るポエニ戦争の末、カルタゴを滅ぼした後、建設したローマ都市のものであり、現在はチュニス郊外の高級住宅地となっているカルタージュ(フランス語読みだね)近辺に散在している。

ハビブ・ブルギバ通りをメディナと反対の方向へずっと歩くと、カルタージュ、そしてシディ・ブ・サイド、ラ・マルサまで行ける近郊電車TGMの駅がある。チュニス・マリン駅。 発車直前の列車に飛び乗ると、またまた視線が集まった。最初、電車はしばらくチュニス湖の中の中洲を走り、その後はカルタージュ・ハンニバル駅まで20分ちょっと。 天気がちょっと怪しかったけれど、まずは丘の上のローマ人の住居へ。ここからは、チュニジアに来て初めて地中海を見たものだから、ちょっと感激。床モザイクがきれいに残っているところがあって、眺めていたところ、雨が降ってきてしまい、屋敷の跡らしいところで雨宿り。

雨があがると、また暑い日差しが戻ってくる。ローマ都市につきものの円形闘技場をぶらぶらし、海の方へ降りてきたところに共同浴場跡がある。かなりの規模だが、隣には大統領の官邸があり、カメラを向けてはいけない旨の看板があちらこちらにある。 もちろん警備する人もたくさんで、少々物々しい。

(6/Nov/99)
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