大陸の西、大西洋の東の国
ポルトガルを訪ねて '98 - リスボン、エヴォラ
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エヴォラに残るローマ遺跡(ディアナ神殿)

テージョに架かる向こう側が見えないくらい長い(10Kmくらい?)橋を渡って、リスボンの街を後にする。行き先は、これもまたユネスコの世界遺産に登録されているエヴォラだ。高速道路の両側には、赤茶けた土地とコルク樫の木々が、そしてオリーブの木々が連なる風景が続く。そんなアレンテージョ地方の中心の、城壁に囲まれた町がエヴォラ。バスでリスボンから東へ約150Km、およそ2時間弱くらいで、エヴォラの城門をくぐり抜けてすぐのバスターミナルに到着する。

ローマ時代に起源を持つこの町には、イベリア半島では最も保存状態が良いという神殿跡が残っていたり、16世紀に「天正遣欧少年使節」が訪れてオルガンを弾いたというカテドラル(ということが書いてあるのは日本の本だけだ)があったり、古い大学があったり、白にクリーム色で縁取りして壁が塗られている家々が続く、街並み等々、古都ならではの楽しみを満喫できる。 学生さんが多くて、午後など広場がにぎやかなお喋りの輪が広がったりと、落ち着いた雰囲気の中にも活気と彩りとが感じられて、なんとなくホッとできる町だった。


エヴォラの中心、ジラルド広場
(edited on 3/Oct/99)