新市街はナロードニ通りのような大きな通りも何本も通り、郊外からやってくるトラムも集まってくるのでとてもにぎやか、というか都市らしい活気があるけれど、ヴァーツラフ広場のさらに南、カレル広場あたりは広場というか公園になっていて落ちついた雰囲気になっている。まわりは聖イグナチオ教会を始めとするいくつかの教会と、またちょっと歩くとカレル大学の植物園(ここではペット屋と組んで(?)私が行ったときには何故か世界の小鳥展みたいなのもやってた。なんでこんなところでやるんだろ、と思ったら温室の奥では即売会してた。)などあってちょっとした散策にはもってこいだ。もちろん広場の中の公園はきれいな芝生でベンチでのんびりするのも気持ちがいい。こういうところの芝生を見ているとやっぱり芝生ってこういうヨーロッパの気候の中でうまく育つんだなあ、と思わずにいられない。日本のサッカー場など芝生の管理にものすごく神経を使ってもなかなか難しいものね。前にイギリスなんかでも同じことを感じたけれど。
左岸で観光客に最も馴染みが深いのはマロストランスケ・ナーミェスティ(Malostranske' Na'm.)だろうなあ、やっぱり。私も朝、まずどこへ行こうか決まらないときには取り敢えずトラムに乗ってここまで来ることが多かった。広場にはマラ・ストラナの顔といってもいいような聖ニコラス教会のバロックの鐘楼、そして小塔がそびえている。坂道を登ってプラハ城の方へ行くのもいいし(まあたいていは長い坂をのぼるのきついので、歩いていったのは最初の一回だけだったけれど)、見所多いマラ・ストラナを散策するのにもいいし、気が向いたらカレル橋を渡って旧市街側に行ってもいい。私が観光するのにあたってとっても便利なところにあった。まあ広場自体はトラムが止まって、聖ニコラス教会があって駐車場みたいになってて、とまあ、まわりのカフェやレストランくらいしか一息つくところはないけどね。
広場といえばフラチャニ広場も広場。現在は大統領官邸になっているプラハ城前の広場である。チェコ国旗がひらめき衛兵が前に立ちその後ろに聖ヴィート大聖堂の尖塔がそびえたつ光景は絵になるし、当然観光客もとても多い。ただ、ここは広場そのものが見所というよりはこれから見物するであろうプラハ城内への表玄関としての性格の方が強いね。
Photo: Karlovo
Na'm. Hradcvanske' Na'm., Sep/97 by Ho-Ho
(上から:カレル広場付近(右手が広場の公園)、フラチャニ広場から大統領官邸と聖ヴィート大聖堂)