バルトへの旅 Visting Baltic Countries
4. コペンハーゲンで盆踊り?
早速、ホテルをでて街をぶらぶらすることにした。といってもせいぜい半日弱しかないので(ついでにコペンハーゲンは初めて)、いきおい観光名所めざして歩くことになる。まあ、どうってこともないのだがやっぱり行っておこうと思うのは日本人らしいよな。
駅前にいきなり入り口があるチボリ公園を左側に見ながらぐるっと回りこみ、国立博物館の横を通り過ぎ、水路とお城を眺めながらゆっくり散策する。このあたりいかにも落ち着いた街並みが夕日に映えて美しい。そのままどんどん行くとスウェーデン他の都市へ向かうフェリーや高速船乗り場があり、そして船着き場としてにぎやかなニューハウン地区にたどり着く。さらに先に歩きつづければアメリエンボー宮殿があり、そしてさらに公園の中に入っていった先に、絶えることのない観光客がめざす人魚像がある。ここまで3Kmくらいだろうか、息もつかずに、しかしのんびりと歩いてきた。人魚像自体はまあ、たいしたものでない気がするが、見に来ただけで何となく満足するのだから、僕も普通の観光客となんの変わりもない。しばらく時折通っていくフェリーの航跡をを眺めながらベンチで一休み。
帰りは、繁華街らしいストロイエあたりをウインドーショッピングをしながら戻ってくる。すると、通りの先から、何やら街の趣きとずいぶん異質な音楽が、うん?「月が出た出た〜」とやってるのを理解するのに数秒かかった。歩いていた通りの先は市庁舎前の広場だった。ぼんぼりをつるした即席っぽい屋台とその回りを取り囲む人々。日本の夏におなじみの、とは言えそういえば最近あまり見た覚えがないなあ、という盆踊りそのものだった。ここで生活している日本人たちが主催したものだったみたいだが、日本から遠く離れた北欧で日本のものを思いがけなく目にして、日本を出てきたばかりの自分が妙に懐かしさを感じるのがおかしかった。
その後は夜中までチボリ公園をぶらぶらと散策。ひとりでいても(ちょっと寂しいけど)それなりに楽しめて時間もつぶせるお伽の国の遊園地。
さあ、明日はいよいよラトビアに向けて出発だ。(つづく)
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