バルトへの旅 Visting Baltic Countries
2. コペンハーゲンへ
およそ10時間半のフライトの後、飛行機は徐々に高度を下げはじめる。窓から下を見下ろすとヨーロッパではおなじみの農村風景が広がっている。これから降り立つ場所は初めてではあるが、また(ヨーロッパに)やってきたんだなあという感慨がひしひしと感じられる。2年半前、モロッコへ行く途中にブリュッセルに立ち寄って以来である。最後にもう一度海を渡りつつ着陸体勢に入る。天気もまあまあ。数分後には少し西に傾きはじめた日を受けながら何事もなくコペンハーゲンに着陸した。
コペンハーゲンのカストロップ国際空港は床に木材を使ったブロックもあり落ち着きのある、しかし近代的な大空港だった。案の定、パスポートにはスタンプもおされないどころか、ちらと見られただけで入国完了。楽でいいがあっけない。平和なのに感謝しなくちゃ。取り敢えず、5千円くらいをクローネに両替し、市内バスで市街まで向かうことにする。
空港の建物を出ると黄色のバスがちょうど出るところだったので深呼吸する間もなくそれに飛び乗る。近郊の静かな住宅地の中を通り抜け、30分ぐらいでバスはコペンハーゲン中央駅の前に到着した。宿を中央駅の裏手あたりに求める。さすがに物価の水準の最低ラインが高いというか「貧乏旅行より少しはお金をつかってもいいかな的」に宿を探そうとすると、ヨーロッパの他の地域を旅してたら「えっ?」と思わず聞き返したくなるくらい高い。
コペンハーゲン市庁舎付近
チボリ公園は写真の左手にあたる
とはいってもここまでトラブルらしいトラブルも、またアクシデントもない。まあある程度は旅慣れたと言ってもいいのかもしれない。部屋を決め荷物をおろす。さあ、リガへ向かう前にコペンハーゲンで北欧の休日をゆっくり楽しもう。夏の終わりとはいえ、まだまだ北欧の日は長いのだから。
(つづく)
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