山と森と川と . . . ドイツ・オーストリア・ハンガリー紀行
----- 1992年、二度目のヨーロッパ歩き





湖畔のリゾート地、ツェル・アム・ゼー

グロース・グロックナー山岳道路をバスは一気に駆け下り、やがて車窓にはのどかな山里といった風景が広がるようになる。ハイリゲンブルートから、およそ2時間半。インスブルックとザルツブルクの中間点にあたるリゾート地、ツェル・アム・ゼーの町には山上と比べるとはるかに暖かく穏やかな日差しが待っていた。ハイリゲンブルートでたまたま一緒だったTさんに、のんびりでいいですねぇ、などと羨ましかがられながら、この町に1泊の宿を取る。

ツェル・アム・ゼーという名の通り、ツェル湖の畔に拓かれたこの町では、のんびりと過ごせることうけあい。よく自動車に、そして列車にまで自転車を積んで旅行しているヨーロッパの人って数多く見かけるけれど、私も心地よいオーストリアの風に吹かれて、気持ちのいい汗をかくべく、レンタ・サイクルでツェル湖を1周。ぐるっと10Kmちょっとくらいだけど、なかなか楽しく自転車をこぐことができた。



※長らくの休止(というか、ポルトガル編に集中していた)の後に再びこの2度目のヨーロッパ編を書いているもので、このツェル・アム・ゼーの項の前と後では、雰囲気の統一が難しいかもしれませんが、当面はご了承下さい。気が向けば改訂するかもしれないですし。それにしても、7年以上も前のこととなってしまったとは. . . ,、当時はそれでも今と比べられないくらい「元気な」旅をしていたと思うのですが、今になってみると、なかなかそういう雰囲気は伝えられそうもありませんね(笑) (16/Oct/99)