山と森と川と . . . ドイツ・オーストリア・ハンガリー紀行
----- 1992年、二度目のヨーロッパ歩き
パッサウ、ドナウとイン川が出会うオーストリア国境の街
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レーゲンスブルクから約一時間、私の乗ったEC(ユーロシティ) :ヨハネス・ケプラー号、オーストリアのリンツ行きはオーストリアとの国境がすぐのパッサウに到着する。パッサウはオーストリアとの国境の町であり、ドナウ川に南のオーストリア・アルプスから流れ出すイン川が、そして北のボヘミア・ヴァルトから流れるイルツ川が合流するところに位置する町だ。これら3つの流れと緑に抱かれた町、パッサウ。ドナウとインに挟まれたわずか200〜300メートルの狭い地域に数多くの教会と家々が並ぶ落ち着いた町だ。でも一方で、ドナウ下りの長距離旅客船の出港地でもあり、そして世界最大(今は知らないけど)のパイプオルガンを擁する大聖堂あり (でもそのオルガンの音は聴き損ねた。残念。)で観光客も多く賑やかだった。なんとなく街角のパフォーマーのやっている音楽のメロディも東欧やジプシー風のものが多く耳に入ってくるようになるね。 ここは川沿いをブラブラ歩くのが気持ちいい。川辺には水鳥がたくさん。合流点のあたりから川の流れていくオーストリアの方向を見ながら、あまりにも穏やかな国境の風景を眺めてぼーっとしているのもいい。旧市街からドナウ川を渡った先の丘の上から合流地点を見ると、黒っぽく見えるドナウの水と、アルプスから流れ込む白濁したイン川の水がくっきりと分かれて見えて印象的だった。 |
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