山と森と川と . . . ドイツ・オーストリア・ハンガリー紀行
----- 1992年、二度目のヨーロッパ歩き
ヴァルハラとは反対にレーゲンスブルクからドナウの上流に行ったところにあるケールハイムという町までバスに揺られる。この町を見下ろす小高い山の上にはナポレオンの支配から解放されたのを記念して建てられたという、どこにいてもよく目立つ丸い建築物が建っている。実際にそこまで登ってみることはしなかったけれど、少なくともそこからの景色は素晴らしいんだろうな、と今になって思う。なんで行かなかったのだろう。 さて、ケールハイムを流れるドナウの船着き場から、さらに上流へ行く遊覧船が出ている。白い岩壁の断崖が両岸にせまってくるという、下流のドナウとはちょっと違った表情を楽しめる。そういえばケールハイムではドナウ川と並んで街の反対側に運河があるのを知らず、ちょっと変だなあと思いつつも運河をドナウと間違えて、船着き場がないと騒いでいたら(ただどこにあるか聞いただけだけど。)地元の人にドナウはあっちだと笑われてしまった。 渓谷の先には、ヴェルテンブルク修道院がある。ここにはビールの工場が付設されていて(修道院とビールってなんだか面白い組み合わせだね)、黒ビールなんだけれど観光客の目当てはほとんどこれらしく(?)、私も一杯。さすがに缶でお土産用に売られてるものは買ってこなかったけど。 この日はドイツに来てから初めて一度も雨に降られなかった。気持ちのよい日差しの中でドナウを満喫したのだった。 |
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