山と森と川と . . . ドイツ・オーストリア・ハンガリー紀行
----- 1992年、二度目のヨーロッパ歩き
旧市街の北側を流れるドナウ川にドイツで最も古い石橋がかかり、赤い屋根の家々の間からそびえるレーゲンスブルクの大聖堂の尖塔がのぞめる風景は渋い美しさがある。ニュルンベルクから列車に乗って約1時間、ローマ時代からの古い歴史を持つこの街には、狭い石畳の道が入り組み、荘厳な趣の大聖堂、そして赤煉瓦の屋根の家が連なる落ち着いた雰囲気がいっぱいで私好みの街だった。 この街を流れるドナウ川は、源流から黒海に流れ出るまでで最も北を流れるあたり。これより下流のウイーンやブダペストで眺めるドナウよりもずっと水流は速く、川幅もそれほどではない。でも、私にとってのドナウ川との出会いがここであるだけに、レーゲンスブルクのドナウ川の印象はとても強い。この後様々な表情を見せるドナウを見ることになるわけだけど、やっぱり感慨深かった。 レーゲンスブルクの駅からはまっすぐマキシミリアン・シュトラッセを北へ進み、突き当たって左側がレーゲンスブルクの大聖堂がたつ広場だ。この立派な大聖堂のすぐ隣あたりにあるホテルに宿を取る。石造りの大聖堂が夜、ライトアップされた姿は素敵だった。 落ち着いた街であるだけに、私も2、3日落ち着いてみることにした。街歩きも楽しいけれど、遊覧船に乗ってドナウを下ったりできて(→次のページにて)、のんびりとドイツの風に吹かれよう。そして疲れたら美味しいビールと、夜には辛口の白ワインでも... |
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