リューベックからハノーファーへ向かう列車に乗って南下する。途中、湖のある景色が素晴らしいラッツェブルクとか、今となっては架空の人物だとも実在したとも言われる中世ドイツのとんでもないお騒がせ男だったティル・オイレンシュピーゲルの像などがあるメルンとか素敵な街にも降り立ってみたけれど、ここでは省略。
列車で約１時間、リューネブルクの街だ。ハンザ同盟栄えし頃、ここから塩を輸出したことで繁栄したということだが、今は穏やかな水の流れと落ち着いた街並みと、教会の鐘の音とが自然に溶け合って雰囲気満点、今もって心に残る街だ。
まずは例によって旧市街の広場から。明るいクリーム色のバロック建築の市庁舎が堂々とそびえている。インフォメーションでもらった地図を見ながら街歩きの始め。川沿いに古いクレーンが佇んでいる。緑の木々に囲まれた教会の尖塔。J.S.バッハに縁のある街でもあり街の地名にもそれにちなんだものがある。そして、にぎやかな旧市街広場とアム・ザンデ、それにつながる通り。旧市街の中は歩行者天国になっている石畳の通りも多く、のんびりと一巡りして、街角のスタンドで熱々のソーセージを頬張りつつ帰ってくると、広場にはいつの間にか仮設ステージのようなものが設けられ、テントを張った露店もたくさん。人出も増えてきた。何かのフェストだったのかなぁ。楽しくなって、テントのお店でビールを飲み(安くてつい飲み過ぎ... )、お腹いっぱい何だかんだ買い食いしつつ時間を過ごした。おまけに一度、二度とそれこそバケツをひっくり返したような大雨と、轟く雷のおかげで、気分がハイな一日となったのだった。
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