ヨーロッパ歩き始め・91夏 Le premier voyage en Europe
21.ルツェルン(Luzern)、アルプスをのぞむ湖畔の古都
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ヨーロッパ一古い木造橋だった...カペル橋 インターラーケンからマイリンゲンを経由してルツェルンへと続く路線は、これもまた美しい車窓を楽しめる約二時間だ。この日も曇り空だったが、山々と時折通り過ぎる小さな村に湖のある風景に特に往路は感動しっぱなし。往路、っていうのは実を言うと、ラウターブルンネンにとっていた宿がスイスにしてはかなり安くて、そこのおじさんやらお姉さんやらも親切だしということで、一泊延ばした上でルツェルンは日帰りにしてしまったのである。だからさすがに帰りは疲れたけれど。ルツェルンはフィアヴァルトシュテッテ湖に面した美しい町。街自体もこじんまりしてるけれど、古い建物や城壁、そして何よりもまだその頃は焼失前だったカペル橋(今あるのは復元したものだよね、確かにあれがないルツェルンは考えたくないけど)のある風景、と散歩するにはうってつけである。
中央駅を出ると広場のすぐ先に湖にロイス川が流れ込むところの橋がかかっている。カペル橋もすぐ目に入り、しばらくアルプスの山の中にいた自分にとってはかなり賑やかなように映る街並みが川沿いに広がっている。さて散歩はたくさんの板絵がかけられた、そして欄干にたくさんの花があふれるカペル橋から始めよう。
橋を渡り、旧市街の中を入っていって奥まったところには城壁があり、その上からは取り敢えずルツェルンの市街を眺めてほっと一息。そのまま東の方に歩くとパリのスイス傭兵を慰霊したライオン記念碑と呼ばれる石像がある。すぐお隣の博物館では氷河の成り立ち等が説明されていた。
ルツェルンの町中のお土産屋さんでスイスならどこでも売っているようなミニチュアのカウベルを買ってみた。うちの犬につけてやろう。(実際はベルの音がうるさくてすぐやめたけどね)
帰りにルツェルンの中央駅で翌日の夜中にルツェルン発でパリ行きの夜行の予約をした。翌翌日には長いような気がしていたこの旅も最終滞在地であるパリだ。いつもより、遅く宿に帰ったが一階の例のレストランでおじさんお薦めの料理を食べて、うまいワインを飲んでから外に出てなんとなく久しぶりに夜空を見上げてみたら雲が切れて星が出ていた。とてもきれいだった。そんな今回アルプス最後の夜だった。
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ルツェルンからフィアヴァルトシュテッテ湖の眺め
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