ヨーロッパ歩き始め・91夏Le premier voyage en Europe

15.ツェルマット(Zermatt)-(3)、ゴルナーグラートの展望台へ

Matterhorn
ゴルナーグラート鉄道の車窓から。朝日に輝くマッターホルン。
朝も早めに起きた。6時半には起きて朝食にする。8時のゴルナーグラートへ行く登山電車に乗るためである。朝2番目の電車でまだそれほどこんではいなかったが、ドイツあたりからのお年寄りの多い団体さんが早くも乗り込んでいた。谷底のツェルマットの町はまだ直接日があたっていないのに、マッターホルンは朝日に輝いてとてもきれいだ。しばらくは林のなかを行くが、森林限界を越えると視界を遮るものがなくなり、草地、そしてそのうちごろごろした岩や石が広がる風景の中を列車は進む。麓を出発して約40分後、終点のゴルナーグラートに到着。ちょっと歩いて見晴台まで行くと、これぞパノラマという感じで西寄りに見えるマッターホルンから真っ白に輝くブライトホルン、モンテローザといった山々を心ゆくまで眺めることができた。

またさらにロープウェイでシュトックホルンまで行ってみる。標高はここまで来ると3,400M。かなり手軽に高い展望台まで来ることができるけれど、日本ではそれは無理だよね。飼犬を連れて、こんなところまでやってくるヨーロッパの人もいる。ロープウェイで乗り合わせたけれど、犬はとてもおとなしかった。でも、その犬にしてみたら別にここがどこかだなんて、てんで関心なさそうな顔をしていたけれど。シュトックホルンからは、ゴルナーグラートの展望台と取り立てて眺望が変わるわけではないけれど、マッターホルンからちょっと離れて、逆にモンテローザの山々がすぐ目の前に見られる。そして何よりもここまで来る人がまだ少なかったこともあって、しばし静寂のなかで静かに雪と氷河に被われた山々を眺めていたらゾクゾクするような感覚がおそってきた。言葉なしに良かった。

ゴルナーグラート鉄道
Matterhorn
ゴルナーグラート鉄道。これに乗ってマッターホルンの展望台へ。
ゴルナーグラート展望台からのマッターホルン(東壁)

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