ツェルマットに着いた私だが、スイスに着いた途端その物価の高さに少々尻込みしそうになる。見つけた宿は1泊45SFだった。マッターホルンのある方向とは反対側の部屋だけど仕方がない。まあ、今だったらお金出しても早朝も夕方もマッターホルンが眺められる部屋に泊まるだろうな。
午後は、マッターホルンを見ても完全に逆光になって見にくいのだけど取り敢えずもっとも手軽に行ける展望台であるスネガ(2,290m)まで地下ケーブルカーに乗って行ってくる。暗いトンネルの中をかけ登ったケーブルカーを出ると、すぐ美しいマッターホルンが眺められる。ほっと一息、これを見ただけでヨーロッパに来て良かった!と思えるくらい。またこちらは翌日行ったゴルナーグラートの展望台より人も少なくて、それからのんびりと放牧されている羊や、途中冷たそうな池で水遊びをしているヨーロッパの人とか見ながらのんびりとツェルマットの町まで下りのちょっとしたハイキング。途中、山道をクロスカントリーの大会みたいなのをやってるのに出くわす。こんな山道を大変だろうけどいい空気を吸えて健康的だよなあ。
ツェルマットの町中は、数多くのホテルとスポーツ施設があったりまさにアルペンリゾート。ちょっと町を外れても別荘なのかペンションなのかいくつも建築中だった。でも、スイスの家って窓にはどこもきれいな花が飾られていてとてもきれいだ。登山者が眠る墓地があったりして、いかにも古くから登山家たちの基地になっていたんだなあ、ということも慕ばれる。確か山岳博物館というのもあったけれど、私がツェルマットにいる間中ずっと天気が良かったので一時でも長くマッターホルンを始めとする山々を眺めていたくて結局行かなかったな。