ヨーロッパ歩き始め・91夏Le premier voyage en Europe

13.ツェルマット(Zermatt)-(1)、マッターホルンの麓の町への列車の旅

Mont-Blanc
(これはまだ)シャモニー
9時頃、シャモニー=モンブラン駅からローカル線に乗る。空は晴れているが太陽はまだそれ程高くなく、朝の陽は東の山々に遮られている。でも、そんなすがすがしい時間が好きである。穏やかに吹く風も気持ちがいい。

シャモニを出た列車は渓谷沿いをスピードをあげずに進んでいく。同席した初老の紳士が気さくにどこまで行くの?スイスは初めてか?と声をかけてくれる。樹林の中を抜けていく列車に乗っていると、これから向かうスイスでの旅がいっそう楽しみになってくる。30分余で到着するスイスとの国境駅で列車を乗換えさらに1時間ほど同じような列車に乗ると幹線の通るマルティニーだ。

スイスでの列車の旅は、その手の本がいくつも出版されていることからも分かる通り登山電車も含めて、快適かつ車窓の風景が素晴らしい。スイスを訪れた中で移動のためにさまざまな路線に乗ったけれど、それぞれ変化があってけっこう病みつきになる。そしてスイスで鉄道の切符を買うとどこからどこまで何フラン、というような情報が切符に印字されるので、いつどの路線に乗ったのか分かってけっこう記念になったりする。マルティニーからは1時間ほど、スイスではワインの産地(スイスの白ワインってほとんど輸出されてないけど美味しいんだよ。)として知られるシオンなどを経てツェルマットへの私鉄の出ているフィスプまで。ローヌ川沿いのこの路線は谷幅も広く日の光があふれてぶどう畑が続くのどかな風景が続く。

フィスプでツェルマットへ南下する列車に乗り換える。1時間半ほど。牧草地で牛が草を食んでいる姿を車窓から見る度にスイスだなあ、という気分になってくる。ツェルマットの手前の駅のあたりには大きな駐車場に車がたくさん止まっている。そう、ツェルマットには車が乗りいれることができないのだった。

ツェルマットの駅を出ると電気自動車と馬車が待っていた。そしてシャモニーよりもずっとたくさんの人々であふれていた。

モンブラン〜ヴァリス山群
ツェルマット行切符
ツェルマットへの切符。半額カード(75SF)使用で6年前は14.5SFだったけど。

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