プラハは私にとってとても居心地の良いところだった。私にとって、というのは旅行者である私にとってということでもし暮らしたりしたらまたずいぶん違うのだろうけれど。9月の始めなら、気候も日本よりちょっと早めに秋の気配を感じられる頃だし、天気もまあまあだったし。
食事。もちろん美味しいものを食べるのはうれしいことだけど、私自身グルメにこだわっているというほどでもなく、味覚についての表現にはあまり自信がないので
(いや、他のことについても同じだけどさ。)、あえてあまり書かなかったかな。日本と比べたら同じもの頼んだらだいぶ安いのには違いないけど、旧市街の中心部とかカレル橋のあたりとか、とにかく観光客が集まるあたりのレストランは他の地域と比べたらやっぱり高いので、たいてい敬遠(だいたい料理じゃないけど、ビールだって同じお金払って出てくる量は少ないもの)。夜は私の泊まっていたホテルのあたりでということが多かった。とりたてて今回は珍しいものは食べなかったような気がするな。
信号。そう交差点とかにある信号である。青になったと思ったら次の瞬間赤になってるの。5秒くらいかなー。青になるのを待って歩き出したらまだ渡りきらないうちにだよ。そんなけっこう頭に来るような信号が所々あったりするね。前にもオーストリアあたりでそんなのに面食らった思い出があるけれど、それを思い出してしまった。
新市街にあるドヴォジャーク博物館。プラハの宗教建築以外で最高の建築物といわれるミフナ・サマー・パレスとして知られている建物がそれだ。内部にはドヴォジャークの写真に資料、作品の楽譜とか自身が使っていたという楽器やらが音楽が流れる中展示されているのだが、私の訪れた昼下がりにはたまたま私一人が見学者だった。受付というか、ここで切符売りやら、聞かれれば説明やらしているらしい女性は、ごめんなさい、今お腹がすいていて..
といいながらナッツをつまんでいた。とってものんびりした時間が流れていた。
ボヘミアングラス。プラハの中心部はもちろん、ちょっと郊外のお店にも、さまざまな美しいグラスがショーアップしてあって、見ているだけで楽しい。良くできたガラス製品ってそれだけで芸術品だね。工芸品と芸術品の境目。日本で売られてる価格よりもやっぱりかなり安いらしいけれど、普段日本にいるときデパートとかで気をつけてみたことがないからなあ。それでもやっぱり、シンプルできれいだな、と思ったグラスをおみやげに買ってきた。
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