変わったところへ行くねえ?、よく言われた。一昨年ベトナム、昨年バルト三国、確かに変わってるかもしれないけれど、今年は別に変わったところだとは思ってなかった。特にプラハなど誰もが良かったって言ってるじゃない。まさか今さらチェコが東欧だと思ってる人いないよねえ。いまや東西冷戦もはるか、かどうか知らないけれど昔の話。やっぱり今はやりの中欧って言葉がぴったり。プラハはウイーンよりも西にある。南にまっすぐ行けばオーストリアのリンツだ。西に行けばドイツはバイエルン州。過去もプラハは音楽の中心とまでは言わないけれど多くの作曲家が往来し、滞在もしたのだから文化的にもひとつの拠点に成った地域だ、と思う。もちろん歴史的にも様々なことがあったらしい。少し西洋史も紐解いてみようかしら。でも素敵なところだってことは実際に行ってみれば分かること。
スロバキアには行かないの? そう、数年前まではよく似た言葉を話す民族を持つチェコとスロバキアはいっしょの国だった。だけど今は別の国。別にスロバキアにだって行ったっていいけれど今回はとにかくのんびりしたかった。学生のときみたいに夜行で次の町というような日程にもしたくなかったし、何よりもプラハって街は何日いても好きな人は飽きないくらい素敵な街らしいので十分な時間が欲しかった。ということで、スロバキアのビザは取らずチェコだけとって旅立ったわけ。実際のところスロバキアどころか、チェコって大きくわけてボヘミアとモラビアの2つの地域に分けられるのだけどボヘミアにしか行かなかったし。
どうやって行くの? うーん、確かに日本から直接プラハに飛んでくれる飛行機はないよねえ。でもヨーロッパの都市からならば毎日のようにプラハに飛んでるから、極端な話ヨーロッパの航空会社ならどこでも一回乗り換えればたどりつけるさ。私はフランクフルト経由のルフトハンザを選んだ。フランクフルトからはわずか50分ほどである。
何語しゃべるの? チェコ語だけどー、まあ観光客の行くところなら英語で大丈夫さ、きっと。結局Dobry' den!(こんにちは)しか覚えていかなかった。時間がなくて。
ホテルはー? いつもまるっきり手配していかない主義なのだけど、今回はプラハの分に限ってインターネットで予約して行っちゃった。ちょっと検索しただけでもたくさんあるよ。オンラインで予約できるところが。よく旅行会社のホテルリストなんか見ると、なにこれってびっくりするくらいの料金のところが多いけれど、これならまずまず納得できる、かな。
前置きはそんなところで、次はプラハのお話をしよう。
Photo: View
of the Mala' Strana and Vltava from Letenske' sady,
Sep/97 by Ho-Ho
(レトナー公園からのヴルタヴァ川とマラーストラナ地区の眺め)